ホテルのロビーやレストランで、お花が生けてあるのを見て、お家にいつもお花があるといいなぁと感じたことはありませんか?
レストランに入って、テーブルに一輪、お花が生けてあるだけで、食事を美味しく落ち着いていただけたり、ふと心が和らいだりと、お花は私たちの生活を豊かにしてくれますね。
お家で好きなお花をアレンジメントして楽しむことは、教室に行かないとできないことでも難しいことでもありません。誰でも簡単にできて、ポイントを押さえれば続けられることなんですよ。
今回は、お花のアレンジメントを楽しむために揃えておきたい道具や、お花のある生活を続けるコツについて、3ステップで順を追ってご説明してまいります。
Contents
●ステップ1:必要な道具は?
お花のアレンジメントをするには、まず、はさみなどの道具をそろえましょう。そろえると言っても、お家にあるもので十分使えますが、買う場合はどんなものが良いかご紹介しますね。
・はさみ
お花の茎や枝を切るときに使います。お家にあるものを使ってもかまいません。ただ、生け花用やフローリスト用のはさみは、専用の道具なので、先がとがって細い部分もきれいに切れたり、切れ味が良かったりと、それなりのメリットがあります。最初はお家にあるものを使い、慣れてきて専用のはさみが欲しくなれば、そのときに買い求めてもいいでしょう。
・花器
お花を生ける器です。こちらもお家にあるもので十分ですね。始めのうちは、花瓶のように縦長のものや、小さなコップのようなものが、生けやすくてお手軽です。平たい花器だとお花が思うところで留まってくれなくて、アレンジメントがしづらいときがあります。
悩まないで気軽に続けたいというかたは、まずは1つの花器に決めて、お花で変化を楽しむようにし、慣れてきたら色々な花器を使って、アレンジメントしながらバリエーションを楽しむといいですね。
また、食べ物の器にお花を入れるのは抵抗がある、というかたもいらっしゃるでしょう。その場合、食器に小さなお花専用のコップを落とし、そこにお水を入れてお花を生けるようにします。そうすると、食器に直接お花を生けることを避けられて安心です。
・花留め
アレンジメントをするとき、お花を思ったところで留めようとしても、手を離すと動いてしまいます。ですが、花留めがあることで、お花の位置をできるだけ思いどおりの所で、好きな向きに留めることができます。お花用の吸水スポンジ、ワイヤー、剣山などが一般的ですね。ガラスの花器には、ビー玉を活用しても可愛らしいアレンジメントになりますよ。
「はさみ」と「花器」の2つは、お花のアレンジメントには欠かせないものですが、3つ目の「花留め」は必要というわけではありません。花留めもあるといいかなと思ってから手に入れても、遅くはないでしょう。
●ステップ2:失敗したくない!お花選びのポイントは?
お花を選ぶとき、一本ずつオーダーで買いたいのに、組み合わせが分からないので花束を買ってしまう、という経験はありませんか?
はじめのうちは、お花屋さんで花束を買い、それを生けることから始めると、お手軽ですし悩まなくてすむというメリットがあります。種類の組み合わせや色合わせができているので、これを利用しない手はありません。
お花のアレンジメントが少しずつ慣れてきたら、既製の花束では好みのものが見つからなくなります。そしてお気に入りのお花を、生ける本数だけ買いたくなります。そんなとき、一本ずつオーダーで選んでも、失敗しないためには、同系色にして、お花の種類を2〜3種類までに抑えることです。
白・クリーム系、黄色・オレンジ系、ピンク系、など淡い色は、お部屋の中が明るくなり優しい感じで癒されます。
赤・ワイン系・紫などの濃いめの色は、インパクトがあり、モダンな雰囲気になりますね。
お花のアレンジメントは、お花を選ぶことも楽しみの1つです。お花屋さんに度々足を運ぶことで、お花屋さんと仲良くなれます。相談しやすい関係をつくっておくことも、暮らしにお花を上手に取り入れるポイントの1つですね。
●ステップ3:お花のある暮らしを続けるコツは?
「始めたけれど、続かない」とならないようにするには、ちょっとしたコツがあります。
「お花のアレンジメントの日」を決めてしまうことを、おすすめします。買い物やお勤め帰りなどに、「その日は必ずお花を買う」と決めてしまいましょう。
例えば金曜日にするとか、「10」の付く日で10日20日30日にするとかです。毎月1日にお花を買って、気持ちよく月のスタートを切るのもいいですね。
疲れていればお花の本数を少なくしたり、余裕があれば好きなものをアレンジメントしたりして、その時の状況に応じて楽しめるといいですね。
疲れていても、少ない本数なら気軽にアレンジメントできますし、そうすることで心の余裕もできるでしょう。
もっと上手になりたいと思うと、手が止まってしまうことがあります。
お花のアレンジメントは、上達することが目的ではなくて、楽しむことを第一に。
生のお花は癒されます。不思議なパワーがあると思いませんか?同じ花を同じ本数、何度生けても、全く同じアレンジメントになることはありません。お花も一期一会なのかもしれませんね。
日々の暮らしにアレンジメントしたお花が溶け込み、当たり前のようにそこにある生活。ご紹介した簡単3ステップで、「お花のある暮らし」を楽しんでくださいね。