8の字ハーネスは首を締め付けないので、犬にとってもストレスが少ないのですが、中にはハーネスを装着するときに嫌がる犬もいて、苦労されている飼い主さんも多いのではないかと思います。
そこで、今回は犬がハーネスを嫌がる理由と、正しいハーネスの装着方法をご紹介します。
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そもそもなぜ犬はハーネスを嫌がるの?
犬がハーネスを嫌がる理由はさまざまありますが、一番大きな理由は胴輪の紐がおなかにずれることで、紐が体に擦れて違和感があることだと考えられます。
人間でもサイズが合っていない服を着ると繊維が肌と擦れて不快感があるのと同じですね。
そんな状態でハーネスを装着されられていると、犬は次第にハーネスへの嫌悪感を覚えていき、それこそ「パブロフの犬」ではありませんが、ハーネスを見ただけで怖がったり、装着しようとすると暴れだしたりします。
犬に不快感を与えないよう正しく装着してあげることが重要です。
犬にぴったりのハーネスの選び方、調整・装着方法
それでは「STEP ハーネス 小型犬用Sサイズ」を例にして正しいハーネスの選び方、調整方法、装着のしかたをご説明していきます。
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・ハーネスの選び方
特にハーネスが犬の体に対して大きいとハーネスがお腹や腕にすれて不快感を与えるので、まずは犬の体型に合わせたハーネスを選びましょう。
ハーネスを選ぶときは犬をしっかりと立たせた状態にし、前足の脇の付け根から肩にかけて、犬の胴体を一周する感じで胴回りを測り、その大きさに合わせてハーネスのサイズも選ぶことが大切です。
特に毛が長い犬種は胴回りを測るときに大きめの値が出やすいですので、毛が寝るまでしっかりとメジャーを押し当てて胴回りを測定しましょう。
・ハーネスのサイズ調整のしかた
ハーネスはサイズが留めカン微調整可能なので、胴回りの寸法に合わせてハーネスも調整します。だいたい、胴回りに1.5〜2cmを足した長さ、指2本が入るくらい少し大きめに調整すると良いでしょう。これ以上大きくなるとハーネスと体の間に隙間ができて擦れやすくなりますし、小さいと体を締め付けてしまって動きにくくなったり、窮屈に感じてしまったりします。
ちなみにハーネスは、バックル(結合部)を除いた長さを測定してください。
・ハーネスの装着のしかた
ハーネスのサイズ調整が終わりましたら、いよいよ犬に装着します。
ハーネスに拒絶反応を示して暴れる犬に対しては飼い主が正面から対峙する形でハーネスを装着するのではなく、横から装着するようにしましょう。
犬は正面から向かってくるものを敵として認識するという習性があるため、正面からハーネスを取り付けようとすると余計興奮してしまうことも考えられます。
また、犬は高いところに登ると落ち着く習性があるので、ハーネスを装着する時には台に登らせるのも良いでしょう。少し高いところに居れば装着もしやすくなって、飼い主さんの作業負担も軽減できます。
どうしても犬が落ち着かない場合は、おやつなどで気を紛らわすという方法も効果的です。
しっかりと犬を立たせたら、まずは頭から首にかけて胴輪を通します。その後、胴回りを支える胴輪を、背中から両前足の後ろ付け根に通してバックルで「カチッ」という音がするようしっかりと留めます。
装着が完了したら、サイズが犬の体に合っているかどうかを確認しましょう。首の部分は締め付けすぎず、かといってゆるすぎない、手で胴輪が動かせる程度のゆるさであることを確認してください。
胴まわりの胴輪は先程もご説明したように指2本が入るくらいの大きさであることを確認しましょう。
その後、ハーネスが抜けないかを確認すればOK。背中の部分に金属の留め具があるので、そこにリードを繋げばお散歩に行けます。
犬をハーネスに慣れさせて快適なお散歩を楽しもう
あとは犬がハーネスに慣れてくれれば最適なお散歩ができるようになります。少し時間は掛かりますが、毎日続けていればきっと犬もハーネスの装着を嫌がらないようになってきます。
犬がおとなしくハーネスをつけさせてくれたら、ご褒美をあげるのも良いですね。「ハーネスを装着すればご褒美がもらえるんだ」と思ってくれれば、ハーネスに対する抵抗感も減ってきます。ご褒美で釣って、犬がハーネスに自然に近づくよう誘導するのもおすすめです。
ハーネスの装着に戸惑いがあるようでしたら、まず無理に装着しようとせず、ハーネスを犬の首に当てて肌触りに慣れさせましょう。
こうして訓練していけばハーネスでのお散歩デビューも果たせます。今回ご紹介したハーネスは首を締め付けず、素材もしっかりしているので引っ張り癖がある犬の動きもしっかりと制御できますので、犬にとっても飼い主にとっても負担が少ないというメリットがあります。
ぜひ、ハーネスを活用して毎日のお散歩を楽しんでください。