バッグの通販サイトやファッション誌などで「サコッシュバッグ」という言葉を見かけることもあるかと思います。写真を見ると小さくて薄く、「なんだか頼りないなぁ」という印象があるかもしれません。しかし、このサコッシュバックはさまざまなシーンで活躍してくれるので、1つ持っておくと非常に重宝。私も愛用しています。
今回はサコッシュバッグがどんなときに使えるのか、私の体験談も交えてご紹介し、選ぶポイントも解説します。
Contents
●そもそもサコッシュバッグって何?
サコッシュとはフランス語で「鞄」や「袋」を意味します。日本語にすると「鞄鞄」ではおかしいので、「袋鞄」と言ったところでしょうか。
世界的に有名な自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」に象徴されるように、フランスは自転車競技が盛んな国です。
サコッシュバッグはもともと、ロードレースの際に補給食や水分を収納する目的で作られました。補給ポイントで補給食や水分を受け取り、走っている間に飲んだり食べたりすることができます。
もちろん、競技用の自転車に前カゴは付いていないですし、両手でハンドル操作をしなければいけないため、肩がけで走行中に荷物が取り出しやすく、必要最低限の荷物が入るバッグが重宝するわけです。
この利便性が評価され、徐々に登山などのアウトドアにも広まり、スマートなデザインから普段使いのバッグとしても普及してきました。
私もサコッシュバッグをもっていて、趣味の釣りで活用しています。肩がけなので両手も空いてキャスティングがしやすいですし、携帯やタバコ、ペットボトル、針や糸、ルアーといったタックルも収納できます。
街歩きでも非常に便利です。ちょっとした外出にいちいちバッグを持ち歩くのは面倒ですが、サコッシュバッグであればコンパクトなので邪魔にならず、やはり携帯やペットボトル、ティッシュや筆記用具などを入れられるので重宝しています。
●サコッシュバッグは仕事でも大活躍
さらに、サコッシュバッグは仕事のときにも便利だと実感しています。出張のときに移動しているときにも、先程ご紹介したように必要最低限の荷物を持ち運び、すぐに取り出すことが可能です。
もっと活用できるのは展示会などのイベントのときです。私もイベントの設営・撤去や当日の運営によく行ったものですが、そのときには必ずサコッシュバッグを持って行きました。
特に設営や撤去の際には、会場を歩き回るので、大きなバッグは邪魔になります。サコッシュバッグに携帯や手帳、書類、筆記用具、作業に必要なカッターナイフや必要最小限の工具、ペットボトルなどを入れておけば、身軽に動けます。
レイアウト図面をサコッシュバッグから取り出して確認して、次にカッターを使って開梱し、工具を使って設営を進めるというように、非常にスマートに作業が進められ、肩紐にテーブを通しておくなど、工夫次第でさらに利便性も上がります。
イベント会場を見渡すと、工事を担当するプロの業者の作業員や設営スタッフたちも皆サコッシュバッグを使っていました。
サコッシュバッグからサッとツールを取り出し、テキパキと作業を進める姿はスマートでカッコイイものです。
アウトドアからちょっとした外出、そしてビジネスまで、幅広く便利に使えるのがサコッシュバッグの魅力です。
●サコッシュバッグの選び方
それではサコッシュバッグを選ぶポイントをいくつかご紹介します。
・収容力が高くポケットが多いものが便利
サコッシュバッグは必要最低限の荷物を入れるためのバッグですが、それでもなるべく多くのものが入るに越したことはありませんので、収容力があるものを選びましょう。
また、ポケットが沢山あると荷物を整理して入れられるのでおすすめです。
・耐久性が高いもの
サコッシュバッグは普通のバッグと異なり、肩紐も細くて生地も薄めのものが多いので、どうしても耐久性は低い傾向にあります。
肩紐とバッグを留めている縫製が甘いとすぐにちぎれることになりますので、縫製がしっかりされているもの、肩紐やバッグの素材に厚みがあるものを選びましょう。
・撥水性や耐水性があるもの
急に雨が降ったときでも中身が濡れないものがおすすめです。アウトドアや街歩きでガンガン使いたいという場合には、撥水機能や防水機能が備わったものを選べば安心です。
・軽量なもの
サコッシュバッグは肩に掛けて使います。重いものだと疲れるのはもちろん、一方の方にのみ重さが掛かって体のバランスを崩すことにもなりかねません。体に負担をかけないよう、なるべく軽いものを選びたいですね。
以上、サコッシュバッグの魅力や選び方をご紹介しました。
「余分な荷物は持ち歩きたくない」「スムーズに作業をしたい」という方にはぴったりのバッグです。比較的安価に買えて、1つ持っていれば何かと役立ちますのでぜひ検討してみてください。