革靴はメンテナンスしないとすぐに汚れてしまったり、カビが生えてしまったりして履けなくなってしまいます。しかし、日頃からちょっとしたメンテナンスをし、保管方法にも気を遣えば革靴の寿命は大幅に伸びます。
「足元を見る」というように、靴は意外と見られているもの。常にきれいな革靴を履きたいですね。
今回は革靴の寿命を伸ばし、きれいな状態をキープするための手入れ方法や保管方法をご紹介します。
●革靴の日常の手入れ
それではまず革靴の日常の手入れ方法について解説します。
まず、革クリーナー、革クリームもしくはレザーオイル、シューポリッシュ、撥水スプレー、革靴用のブラシ、柔らかい布を準備してください。
・汚れを落とす
まずは表面の汚れを落とします。革靴用のブラシで前から後ろにかけてやさしく汚れを落としましょう。ステッチやシワなどは汚れが溜まりやすく、落ちにくいのでこうしたところは特にしっかりと落としましょう。
・クリーナーを塗る
次に革の汚れを落とすクリーナーを柔らかい布に適量とり、薄く伸ばすように塗ってください。初めてクリーナーを使う場合は、まず目立たないところにつけてみて、シミにならないか確認してから塗ると良いかと思います。
・クリーナーを拭き取る
クリーナーを塗り終えたら、改めて革靴全体を新しい布で拭き取りましょう。クリーナーの残りや汚れがないよう、丁寧に拭き取ってください。
・革クリーム(レザーオイル)を塗る
革に栄養を与え、乾燥を防ぐために革クリームまたはオイルを塗り込みます。こちらも薄く、ムラが出ないように、全体にまんべんなく塗ってください。
・磨く
革クリームやレザーオイルを塗り終わったら余分なクリームやオイルを拭き取ります。その後、柔らかい布で磨いてください。きれいなツヤが出てきます。
また、ツヤが足りないと思ったらシューポリッシュを少量布にとって薄く伸ばすようにして塗るとツヤが増します。
一通り磨き終わったら、もう一度全体を仕上げる用意に軽く磨き挙げます。
・撥水スプレーを吹きかける
撥水スプレーで撥水処理を行えば、雨にぬれても傷みにくく、汚れも付着しにくくなります。全体に軽く吹きかけましょう。
以上が革靴の手入れの手順です。だいたい1ヶ月に一度くらいの頻度で手入れをしてあげると長持ちします。
雨の日で汚れが付着したときや、大事な商談の日の前などに手入れをすると良いかもしれません。
●革靴の保管方法にも気を遣おう
革靴自体の手入れも大切ですが、保管場所も重要です。
久しぶりに革靴を出してみたらカビが生えていた・びひ割れていたという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「使っていないから大丈夫」と思うのは間違い。革靴は非常にデリケートなので、保管にも気を遣ってあげなければならないのです。
続いては革靴の保管場所について考えてみましょう。
まず、湿気が多い場所は革靴にとって大敵です。すぐにカビが生えて使い物にならなくなってしまいますので、なるべく風通しが良いところに保管しましょう。
また、直射日光が当たる場所も厳禁。革が変色してしまいますし、乾燥してひび割れの原因となってしまいます。
玄関などは日光が差し込む場所もあるかもしれませんので、注意してみてください。
革靴は湿気が少ない、直射日光が当たらない場所に保管することを心がけましょう。
●革靴を保管する際の注意点
革靴を保管する際のポイントもいくつかご紹介します。ちょっとしたことで寿命を大きく伸ばすことができるのです。
・シューズクローク内を除湿する
革靴を玄関等のシューズクロークに保管する場合は、シューズクローク内に除湿剤を入れておきましょう。特に梅雨時は湿気が中にこもりやすくなります。
また、定期的にシューズクロークを開放して湿気を逃がすのも良いですね。
・シューズキーパーで形もきれいに
革靴の型崩れを防ぐにはシューズキーパーがおすすめです。特に長く履いていると革が柔らかくなって癖がつきやすくなりますが、シューズキーパーをしっかり使って保管していれば、きれいな形を維持できます。
・箱で保管する際の注意点
革靴をダンボールの箱などに保管する場合もあるかと思いますが、やはり除湿剤を一緒に入れるなど、湿気対策をする必要があります。また、風通しが良くなるよう、箱に穴を開けておくのも効果的です。
●革靴が長持ちするかしないかは手入れ次第
革靴はデリケートで、手入れの手間がかかる靴ですが、手間をかければかけるほど長持ちし、美しさもキープできます。また、足に馴染む経年変化も楽しめます。
きれいに、大切に手入れされている革靴を見れば、「この人はものを大切に扱っているな」「しっかりした人だな」と一目置かれるものです。
ぜひ、日頃から革靴を愛情持って手入れしてあげましょう。きっと、その愛情に応えるようにして、あなたの足元を彩ってくれますよ。