就活が始まって、慣れないスーツを毎日着て採用試験や面接に行っているという学生さんも多いかと思います。スーツはクリーニングに出して、革靴は面接の前にピカピカに磨いているかと思いますが、ベルトは何か手入れしていますか?
スーツや革靴には気を遣っていても、ベルトは特に手入れをしていないという方も少なくありません。しかし、ベルトも正しく使って、しっかりと手入れをすればきれいになって長持ちもするのです。
今回は、就活ではじめて本格的にスーツを着こなしている学生さんのために、ベルトの正しい使い方や手入れの方法を解説します。
●ベルトの正しい使い方
それではまずベルトの正しい使い方をご紹介します。意外とできていない方も多いので、改めてチェックしてみてください。
・ベルトは切って使うのが原則
通常、ベルトは100cm、120cmなど長めの状態で作られています。色んな体型の人に合わせられるからですね。
そのため、ベルトを買った後はまずご自分の体型に合わせて切って使う必要があります。
バックルを外して、真ん中の穴で留められるようなサイズを測り、余分な部分はハサミで切りましょう。このときに切った面が斜めになってしまうとバックルに装着したときにベルト全体が斜めになってしまうので、真っすぐ切るよう心がけてください。
・真ん中の穴を使う
穴にピンを通すタイプのベルトであれば、穴が5つあるいは3つ空いているかと思います。穴が複数空いていることで体型の変化にも対応できるのですが、ベルトは中央の穴に通したときに一番美しく見えるようにデザインされています。(たとえば5つ穴の場合は3つ目の穴、3つ穴の場合は2つ目の穴)
そのため、ベルトは真ん中の穴を使うよう意識してください。先程ベルトの切り方で「真ん中の穴に合わせてサイズを測りましょう」と書いたのも、そういった理由からです。
・締め付けすぎないのがベルトにも体にもやさしい
ズボンが下がらないようにといって、あまりきつく締めすぎるのは良くありません。ベルトに負担がかかって穴が変形してしまったり、バックルから外れたりする危険性があります。
また、ベルトを締め付けすぎると肌が蒸れやすくなったり、内臓の動きを妨げたりするなど、体にも負担がかかります。
ズボンがズレ落ちない程度に、「ちょっと緩いけどズボンは下がらない」という程度に締めるのがポイントです。
●ベルトの保管・手入れの方法
ベルトの正しい使い方はおわかりいただけたかと思います。続いてはベルトの保管方法やメンテナンス方法について解説します。
・ベルトの保管方法
ズボンに通した状態のままにしたり、ベルトを巻いた状態にしたりして保管していませんか?こうした保管方法はNG。ベルトに癖がついてしまいます。特にズボンに通した状態での保管は最悪。汗などを吸い込んで、カビが発生する可能性があります。
ベルトは伸ばした状態で保管すると癖がつきにくくなります。ベルトハンガーという専用のハンガーを使えばベスト。なければ通常のハンガーに1本ずつ通して保管することもできます。
伸ばした状態で保管することでベルトを湿気から守ることができ、カビの発生などを防ぐことも可能です。
通気性が良く、直射日光が当たらない場所に保管しましょう。
・ベルトの美しさを長持ちさせるメンテナンス
ベルトを長く、美しく使うためにはメンテナンスも重要です。普段は柔らかい布で乾拭きするだけで十分ですが、月に1回ほど皮革クリームやオイルを塗ってあげるとツヤが長持ちして、乾燥によるひび割れも防ぐことができます。
オイルや防水機能があるクリームを使えば、汗や雨などの水分を防ぐことができるので、カビの発生なども抑えることが可能です。
小さな傷や擦り切れなども、オイルやクリームを塗ることで目立たなくなります。
・ベルトは消耗品。あきらめも肝心
ベルトは消耗品です。多少擦り切れても使うことはできますが、それを面接の場で使うのはちょっと見苦しいです。
「まだ使えるから」という気持ちはわかりますが、擦り切れが目立つようになってきたら早々に買い換えるのをおすすめします。
「消耗品だから」とあきらめるのも必要ですね。古いベルトは部屋着用や、シャツでベルトの部分が見えないときに使うなど、プライベートで使うと良いかと思います。
●ベルトにもしっかりと気を配って就活を乗り切ろう!
ベルトがきれいな人と、きれいじゃない人の2人がいた場合、当然ベルトがきれいな人の方が「細かいところまで気を遣っている」ということで好感度が高くなります。もちろんベルトだけで採用不採用が決まるわけではありませんが、就活では細かいところまで抜かりがないようにするのが重要です。
スーツに革靴、ベルトまでしっかり手入れをしていれば、ビシッと決まって好印象を与えられること間違いなし。ぜひ、今回の記事を参考にしていただいて、ベルトにもしっかりと手入れをして、就活を成功させましょう。