フラワーアレンジメントスクールを通うきっかけは人それぞれです。趣味で習ってみたいという人もいれば、フラワーアレンジメントを仕事にするためにスキルを身に着けたいという人もいることでしょう。
フラワーアレンジメントを学ぶには、目的に合わせたスクール選びが大切です。スクールの選び方によって趣味として楽しめるか・開業できるかが決まってしまうと言っても過言ではありません。今回は趣味と開業、それぞれの目的に合ったスクールを選ぶためのスクール選びのポイントをご紹介します。
趣味でフラワーアレンジメントを始めたい
趣味でフラワーアレンジメントをする上で大切なのは「楽しくできるかどうか」「自分がやりたいことができるかどうか」ですよね。
フラワーアレンジメントと言っても種類は実にさまざま。アメリカンスタイルにヨーロピアンスタイルなど、日本の生け花もフラワーアレンジメントの一種です。
手法も360度どこからでも見て楽しめるオールラウンドや、花瓶を使ってアレンジする投げ入れ、円状にアレンジしたリースに、ウェディングで使われるブーケなど、形状も幅広いですので、まずはご自分がどんな作品を作りたいのかを明確にしましょう。
スクールのホームページや資料などを見るとどんな作品を作っているのか、スクールによっては過去の作品事例なども併せて紹介されているので、自分が作りたいものを作れるスクールかどうかを判断しましょう。
作品事例などを見ればその教室のセンスや技術もうかがい知ることができますので、事例を見て「これ素敵!」「こういう作品を私も作りたい!」と感じさせるスクールを選びましょう。
また、教室の雰囲気も重要です。楽しむために行っているのに雰囲気が悪かったり、馴染みにくかったりするとフラワーアレンジメントも楽しめなくなってしまいますよね。
講師の人柄や、授業の進め方、他の受講生の雰囲気、教室の雰囲気など、いろんな要素が絡んできます。
ホームページでも授業風景を写真で掲載しているスクールが多いですが、やはり実際に目で見てみないとわからないもの。スクールによっては体験レッスンを実施しているところもありますので、一度見学や体験レッスンに行ってみてから契約することをおすすめします。
フラワーアレンジメントスクールを学んで開業したい
「将来フラワーアレンジメント教室を開きたい」「自分のお店を持ちたい」というように、フラワーアレンジメントのスキルを身につけて開業するためにスクールを選ぶ方は上記で説明した「やりたいことができるか」といったことや雰囲気に加えて、「ビジネスに役立つスキルを学べるか」という点が非常に重要になります。
フラワーアレンジメントには厚生労働省認定の「フラワー装飾技能検定」をはじめ、公益社団法人日本フラワーデザイナー協会が認定する「フラワーデザイナー資格検定試験」などさまざまな資格が存在します。
フラワーアレンジメントで開業するには特に資格が必要というわけではありません。教員免許がないと学校の先生になれないように、資格がないとフラワーアレンジメントの講師になれないということもありません。
ただ、資格を取得することでフラワーアレンジメントの専門的な技術や知識があることを証明できるので、取っておくと仕事が有利になります。
フラワーアレンジメントスクールなどに就職する際には「フラワー装飾技能検定●級以上」というように資格取得が条件になっている場合もあるので、資格を取得することで選択肢も広がるのです。
まずはフラワーアレンジメントスクールでどのような資格が取得できるのかを調べてみましょう。
開業するにはフラワーアレンジメントのスキルだけでなく、経営者としてのスキルも必要となります。
例えばスクールを開業するときには、資金調達をして、物件を確保して、教室を準備して生徒さんを集めて……というように、フラワーアレンジメントを教えるという仕事の他にもやるべきことが山のようにあります。(むしろフラワーアレンジメントに関わる仕事よりも経営・運営的な仕事の方が多いことでしょう)
いくらフラワーアレンジメントのスキルがあっても、準備の段取りが悪ければ開業できませんし、集客ができなければ売上げも上がりません。
開業準備や集客など運営面についてアドバイスしてくれるフラワーアレンジメントスクールもありますので、開業を目的とするのであればそうしたサポートがあるかどうかも見極めましょう。
目的を明確にして間違いがないスクール選びを
フラワーアレンジメントを始めるにあたってスクール選びは非常に重要です。
間違ったスクールやコースを選んでしまうと、「難しすぎてついていけない」「こんなことを学びたいわけじゃない」というようなミスマッチが生じてしまいます。
必ず、「フラワーアレンジメントを学んでどうなりたいのか」「どのような作品が作りたいのか」という目的意識を明確にして、それに合うかどうかという視点でスクールを選びましょう。