家を建てたりお引越しをしたりするときに、気になるのが収納やスペース。ちょっとした空きスペースも見逃したくないですね。
快適な暮らしのために、住宅の収納やすきまスペースは、最大限に活用したいものです。それなのに、出窓の部分や、お部屋の仕切り、ちょっとしたすきまスペースがムダになっているお悩みはありませんか?
今回は、カーテンを工夫してデッドスペースをなくし、そのスペースを有効に活用できる方法をご紹介します。
Contents
●出窓にまっすぐなカーテンを取りつけていませんか?
台形や両サイドが窓になっている出窓。もしもここにまっすぐなカーテンを取り付けていると、窓とカーテンとの間にデッドスペースができてしまいます。
せっかくオシャレで飾り棚にもなる出窓なのに、活かされていないなと、思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで、出窓には、窓と平行なカーテンを取り付けることをおすすめします。窓と平行にカーテンを取り付けると、出窓の出っ張りスペースがきちんと部屋内に確保され、お花を生けたりお気に入りの置物を飾ったりと、有効に活用していただけます。
●カーテンは出窓と平行に!曲線にもなる「カーブレール」
台形や両サイドが窓になっている出窓で、カーテンを窓と平行にするには、カーブを描ける、つまり曲げられるカーテンレールの取り付けがおすすめです。
曲げられるカーテンレールを、カーブレールと呼びます。カーブレールは天井に曲線形状に取り付けができますので、カーテンを出窓に沿って平行に取り付けることができるんです。
これにより、もうデッドスペースに悩むことはなくなり、カーテンを閉めたときの出窓部分のスペースを、最大限に活用していただけます。
また、お部屋のコーナーが窓になっている場合も、コーナーの形状に合わせて、カーブレールを天井に取り付けることができます。
コーナーを2本のレールがぶつかるようにカーテンを取り付けると、すきまができてしまい、光が漏れたり、冬場の冷気や夏場の外気が部屋の中に入ってきてしまいます。カーテンレールの取り付け方は、冷暖房効率にも影響するわけです。
コーナー窓に沿ってカーブにすると、見た目にもきれいですし、カーブしたカーテンは、直線ばかりのお部屋で、ちょっとした柔らかいアクセントにもなります。
●間仕切りにも使えるカーブレール
カーブレールは、出窓やコーナー窓だけではありません。
壁を工事するほどでもないけど、スペースは区切っておきたい場所はありませんか?
収納しきれないものの目隠しや、上質な睡眠のためにベッドコーナーを囲む間仕切りにも、カーブレールがおすすめです。出っ張った家具や椅子の置き場などに対応でき、スペースを有効に活用した間仕切りが可能になります。
●天井付けカーブレールを取り付ける時の注意点
天井にビスの穴を開けカーテンを吊るす、天井付けカーブレールには、いくつか注意する点があります。
・カーブレールを取り付ける天井に「下地」が入っていること
カーブレールを天井に固定するのに、ビスを留めます。ビスの留め位置が天井板一枚だけだと、カーテンの重さに耐えられる強度ではないときもあります。
天井板の上に筋交いのような下地が入っていることが条件です。専門業者に工事を依頼する場合は、職人さんが確認してくれますので、問題ありません。自分で取り付ける場合は、下地の確認は注意深くチェックしましょう。
・カーブレールを取り付けようとするところにエアコンや梁はありませんか?
カーブレールを取り付けようとする場所に、エアコンがあったり、梁が出っ張ったりしていませんか?
途中にあると、レールは取り付けられなくなるので、あらかじめよく確認してから、天井に取り付けるようにしましょう。
途中でやめてしまっては、レールがムダになりますし、天井に穴を開けただけになってしまいますので、障害物は十分にチェックしてくださいね。
・天井の壁紙をコンクリートに直接貼り付けていませんか?
天井は通常石膏ボードでできていますが、まれにコンクリートに壁紙が直接貼り付けられていることがあります。
ビスの穴を開けることができないので、この場合は天井に取り付けることはできません。念のために確かめておきましょう。
●カーテンレールを天井に取り付けるメリット
ところで、カーテンレールは、天井付けとそうでない場合と、どうちがうのでしょうか。
カーブするなら、吊るすタイプのカーテンレールもあります。カーテンレールを天井に付けるということは、カーブと直線どちらにも、それなりのメリットがあるのです。
・ホコリが入らない
カーテンレールが吊るすタイプや壁付けの場合は、カーテンレールの上からホコリやチリが入ります。窓を閉めていても、部屋の中で舞い上がる微細なホコリやチリが入ってきます。
天井付けは、ホコリが上から入り込む心配がないので、お掃除がグンとカンタンになり家事効率がアップしますよ。
・冷暖房効率
天井にピッタリとくっついて床までカーテンが降りているので、スキマがなくなり、外気温をシャットアウト。お部屋の保温・保冷効果がアップして、冷暖房効率が良くなり光熱費の節約につながるわけです。
いかがでしたでしょうか。カーブするカーテンレールを取り付けて、出窓やコーナー窓のスペースを有効活用してくださいね。
天井付けだとお掃除もラクになります。もちろん見た目にもスッキリしてお部屋のおしゃれ感がアップすること間違いなしでしょう。