皆さんは、ご自宅の防音対策はどのようにされていますか?
小さいお子さんがいる、楽器の練習をする、駅の近くに住んでいる…など、それぞれの悩みがありますよね。
音の問題は、最悪の場合、ご近所トラブルに発展したり、快適な生活が送れなくなることも考えられます。
そこで、今すぐできる防音対策としておすすめなのが、防音カーテンです。
防音カーテンは、設置するだけで、音に対する悩みを解消できます。
今日は、防音カーテンの選び方と設置のポイントについてご紹介します。
Contents
●防音カーテンってどれくらい効果があるの?
「防音カーテンって本当に効果があるの?」
このような質問をいただくことがあります。
防音カーテンの購入を考えていても、その効果を信じられないと、なかなか踏み切れないですよね。
音を遮る効果が高い、防音カーテン。
一般的には、以下のような方法で防音効果を施しています。
・音を吸収する効果を持たせるための生地を特殊な織り方にしたもの
・防音効果を高めるため、生地を複層にしたもの
・金属を使用し、特殊コーティングを施したもの
さて、このように特殊加工を施された防音カーテンには、どれくらい効果が期待できるのでしょうか?
結論からいうと防音カーテンで効果が期待できる音と、そうでない音があります。
音には、大きく分けて2つの種類があります。
防音カーテンで効果が期待できるのは「空気伝播音」と呼ばれる音です。
「空気伝播音」の特徴は、高音であること。
例えば、女性の声、ピアノなどの楽器の音、犬の鳴き声などです。
これらの音は防音カーテンで窓を覆い、空気の流れを遮ることで、防音効果が期待できます。
もう1つの音は、「個体伝播音」と呼ばれる音です。
「個体伝播音」特徴は、建物や床を伝わる音で、低音の音であること。
例えば、工事の音、車の音、電車の音などです。
こちらは防音カーテンが苦手とする音と言われています。
しかし、防音カーテンを購入した方にお話を伺うと、効果を感じている方も多くおられます。
そのため、音の種類に関係なく、防音カーテンによる効果はある程度、期待できると言っていいでしょう。
もちろん、音の感じ方には個人差があるため、「完全な防音」というのは難しいかもしれません。
そこで大切なのは、環境・目的に適したカーテンを選ぶこと、設置方法に気をつけることです。
●こうやって選ぼう!防音カーテンのポイント!
防音カーテンの特徴や効果は分かっていただけたかと思います。
しかし「結局のところ、どんな防音カーテンを選んだらいいの?」と頭を悩ませている方もいらっしゃるかもしれませんね。
防音カーテンを選ぶ時に気をつけてもらいたいポイントを3つ、ご紹介します。
(1)重いものを選びましょう
音は空気が振動することで発生します。
軽いカーテンだと振動を吸収しきれずに一緒に共鳴してしまいます。
しっかり振動を抑えられる、重いカーテンの方が防音効果が期待できます。
また、ドレープが少ないものの方が、隙間が出来にくいのでおすすめです。
(2)窓枠より大きいものを選びましょう
防音効果を高めるためには、隙間を作らないことが大切です。
隙間があると、音漏れの原因になりますし、外からの音を防ぐことが出来ません。
そのため、隙間なく窓を覆うことができるサイズのカーテンを選びましょう。
(3)目的をはっきり決めましょう
犬や猫の鳴き声、ピアノの音、近くの駅の電車の音……など、環境や人によって悩みは様々です。
防ぎたい音の種類によって、適したカーテンも変わってきます。
ご自身の目的を明確にしたうえで、防音カーテン選びを始めましょう。
●防音カーテンの設置のポイントは?
防音効果を高めるためには、設置方法も大切なポイントです。
最大のポイントは、隙間を作らないこと。
先ほどもご紹介したように、隙間があると音漏れの原因になりますし、外からの音を防ぐことが出来ません。
隙間なく窓を覆うように設置しましょう。
特に、窓の四隅は隙間が出来やすいので注意が必要です。
クリップやピンを使うと、隙間を完全に覆うことが出来ます。
また、カーテンボックスがある場合は、上部の隙間を覆うことが出来ます。
カーテンボックスがない場合は、アジャスターフックがおすすめです。
アジャスターフックを使うと、天井に向けてカーテンの高さを調節することが出来ます。
カーテンは長く使うものです。
しっかり効果のある防音カーテンを購入するために、設置方法にも気をつけましょう。
騒音問題は、多くの方が頭を悩ませるご近所トラブルのひとつです。
誰もが加害者・被害者にもなりうるこの問題を、未然に防いでくれるのが防音カーテンです。
ご自身の生活環境・防ぎたい音に合ったカーテンを見つけましょう。
そうすることで、誰かを悩ませることも、悩まされることもない、快適な生活を始められるはずです。