「フラワースクールに通ってみたいけど、コースがたくさんありすぎてよくわからない」という方も少なくないのではないでしょうか。
よくわからないままスクールやコースを選んでしまうと、「イメージと違った」「私には難しすぎる」ということにもなりかねません。
そこで、今回はフラワースクールやコースの選び方についてご紹介します。
Contents
花の素材で選ぶ
フラワーデザインでは生きたままの花である「生花」と、生花の水分を抜いて長期保存ができる「プリザーブドフラワー」、紙やプラスチックなどでリアルに花を再現した「造花」など素材によってさまざまです。
それぞれ必要な技術や知識が異なりますので、まずはご自分が何を扱いたいのかということを明確にしましょう。
スタイルで選ぶ
フラワーアレンジメントの形態やスタイルも実にさまざまです。まずはブーケや花束、リースなど、どのような形態のフラワーアレンジメントがしたいのかを明確にしておきましょう。
ブーケや花束などさまざまな形態のものを作るカリキュラムもあれば、ブーケに特化したカリキュラムもあります。
「アメリカン」、「ヨーロピアン」、「日本」などのスタイルによっても変わってきます。
アメリカンスタイルは三角形などデザインの型が決まっていて、それに当てはめて花をアレンジしていきます。対してヨーロピアンスタイルは花ごとの特性や個性を活かしてデザインしていくという違いがあります。
日本のスタイルである生け花の場合は「フラワースクール」というより「生け花教室」や「華道教室」で探したほうが見つかりやすいかもしれませんね。生け花の中にも「池坊」や「草月流」などさまざまな流派がありますので、ご自分が学びたいものを明確にする必要があります。
利用シーンで選ぶ
「ブライダル」「クリスマス」あるいは「お葬式」のように、利用シーンによってもデザインは全く異なります。どのようなシーンでフラワーアレンジメントをしたいかということも考慮してコースを選びましょう。
例えば結婚式を控えていて式場を彩りたい人や、友人が結婚するからブーケを贈りたい、あるいは結婚式場に勤めている人はブライダルに特化したコースを選びましょう。
資格取得コース(フラワー装飾技能士、フラワーデザイナー資格検定試験など)
フラワーアレンジメントには国家資格である「フラワー装飾技能士」や、日本フラワーデザイナー協会が運営する「フラワーデザイナー資格検定試験」などさまざまな資格が存在します。
こうした資格を取ることで、フラワーアレンジメントの技術を証明することができ、開業や就職時に有利になります。
フラワースクールには資格取得を目的としたコースも用意されていて、「試験に合格するには」という観点でフラワーアレンジメントを教えてくれます。
試験にはそれぞれ課題や審査基準や設けられているもの。独学では勉強しづらい面もあるため、資格を取得してスキルアップを目指すのであれば、こうしたコースを受講することをおすすめします。
コースの中にも難易度別にクラス分けされる
フラワーデザインコースには、「初級」、「中級」、「上級」、あるいは「資格取得」、「開業」のように難易度や目的別にクラス分けがされていることも多いです。
同じ教室に通う生徒さんでも、「趣味として楽しみたい」という人もいれば、「フラワーアレンジメントで生活していきたい」という人もいて、それぞれ目的が違います。
趣味で楽しむのであれば、まずはフラワーアレンジメントを1から教えてくれる初級コースを受講してみることをおすすめします。
教室や店舗を開業したいという方であれば、上級コースあるいは開業や資格取得などを目的としたコースを受講して高いレベルの技術や知識を会得する必要があります。
開業を目的としたコースではフラワーアレンジメントの技術や知識はもちろん、開業のノウハウなどもカリキュラムに含まれている場合もありますし、認定校制度や開業サポートなどを行ってくれるスクールもあります。
フラワースクールやコースが自分に合っているかを見極めよう
フラワースクール選びやコース選びで大切なのは「ご自分がやりたいことを実現できるか」と「スクールのデザインセンスや方向性」の2点です。
どんな作品が作れるのか、コースのカリキュラムをしっかりと確認しておくことで、本当に自分が扱いたい素材やスタイルのフラワーアレンジメントを身につけることができますし、「趣味として楽しみたい」「フラワーアレンジメントで開業したい」というゴールにも近づくことができます。
また、フラワーアレンジメントはセンスが大きく関わります。フラワースクールによってデザインのセンスや方向性もさまざまなので、なるべくご自分のセンスに合ったデザインが学べるスクールを選びたいものです。そこで、そのスクールの作品事例などを見て、「これは」と思ったところを選ぶことをおすすめします。
フラワーアレンジメントを学ぶのであればスクールやコース選びは大切。しっかりと下調べをして、間違いのないスクールとコースを選んでくださいね。